1冊でわかる 数学

ティモシー・ガウアーズ (2004). 『1冊でわかる 数学』(青木薫訳),岩波書店.

フィールズ賞を受賞した数学者による著書です.タイトルからして数学の軽い啓蒙書のように思えますが,内容は結構興味深いものです.というのも,数学そして数学的な活動がいかなるものか,ウィトゲンシュタイン的な立場から,様々な具体例を交えて示しています.私は論理実証主義とかウィトゲンシュタインとかをあまりよく知らないのですが,本書では,「数学的対象は,それが何を為すかによって規定される」という立場を基本に,色々な事例が紹介され,そうした立場にある程度納得がいくようになっています.

前回紹介したイタリア人の本もそうでしたが,ちょっとした興味・関心を引くための啓蒙書というよりも,数学の本性を問う数理哲学チックな本です.本書の最後の方では,数学教育についても少し語っており,そこは???なところもありますが,目を通してみる価値はある本だと思いました.

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